デリヘル物語14
彼女と会う当日
何故か緊張してる
会えるのが嬉しいはずであるのに
待ち合わせた場所へ
予定より早めに着く
待ってる時間の間
色んな考えが頭の中で巡ってくる
そうこうしてる内に
彼女が来る
お待たせ
ほんなら行こうかと
車を走らせる
俺は彼女に
どこか店に入るか?と聞いたら
入らなくていいと
どこかで話がしたいと言ってきた
わかったと答え
近くの港にやってきて
車を止める
俺
今日はどうしたん?
アキヨ
…
あのね
やっぱり○っちゃんと話したり
一緒にいたりしたら楽しいねん
俺
うん
アキヨ
アタシから一度は断っといて
勝手なんわかってるけど
○っちゃんが良かったら
付き合って欲しいねん
まさかの振られてからの
逆告白
こんな展開は
予想外であった
せいぜいお友達でいようね!って
言われる位と本気で
思っていた
ここはしっかり
自分の気持ちを伝えなければならない
俺は
こう答えた
ごめん
付き合えんわ
彼女も少しビックリしたような感じでは
あったような気がする
アキヨ
そうなんや…
わかった…
俺
送るわ
車で彼女を送り届け
じゃあなと挨拶し
車を走らせる
この時の心境としては
何で一度振られてるのに
付き合ってくれと
都合のエエように言うてくんねん!
振られた女と付き合えるか!
こんな若さ故の
短絡的な考えがありました
自分の中では
一度振られた時点で
気持ちが冷めてたんでしょうね
でも
間違いなく彼女の事は好きでした
本気の恋やと今でも思ってます
それからは
一度も連絡も来ないし
こちらからも取ってません
何をしてるのかもわかりませんし
いやー
こっ恥ずかしい
でも
マジでエエ思い出でしたね
長々と続きましたが
デリヘル時代の
淡い淡い
思い出話でした