デリヘル物語4

風俗業に勤めるにあたって
良く聞くのが


講習で女の子とヤレルでしょ?


これ
めっちゃ聞かれました


実際は
ヤレません


ソープとか知らないけど
私が勤めてたデリヘルは
ヤレルどころか講習すらなかった
これは女の子に実際聞いたから
間違いない


仮に講習とかあったとしても
店長とかそのへんのクラスがやるんじゃないのだろうか


それでも
キャバクラと違って
かなり女の子とお近づきになれるんで
チャンスは沢山ありましたね


それはいつかって言うと
送迎の時ですね
携帯番号もすぐに聞ける


良く使ってた手が


「もしお客さんから危ない目に合いそうになったら、電話してきて。すぐに行くから」


デリヘルは基本
本番禁止なんで
たまに強要してくる客がいる
その時は電話してこいと


ブスには聞いてませんが


ブスは客に何をされようが
知ったこっちゃない
勝手にしろよ
馬鹿
マジでそう思ってたんでね


送迎時は世間話とか悩み聞いてあげたりとか
親密度はかなり上がりますね


実際普通に付き合ったりもしてたんで


今回はそんときの話
結構昔の事なんで
かなり端折って書いていきますので

 


初めて彼女とあったのは
デリヘルのバイトをしだして
数カ月が経った頃


出勤して事務所に行けば
ちょうど面接してた


第一印象は


エライ真面目そうな子やな


キレイな顔はしてたし
ぱっと見
スタイルは悪くない
でも
風俗って感じが全くしない
場違いな感じが否めない


挨拶もスタッフ達の挨拶もソコソコに
仕事の準備を初めて
車で待機する


いつもの様に
女の子達を客の元へと送っては迎えに行く


しばらくして
さっき面接してた女の子をデリバリーする事に


面接からの体験かな?
それとも即出勤かな?


それほど気にする事なく
後部座席に女の子を乗せる
目的地を確認し出発


間近でみると
ソコソコキレイな容姿をしている
ここは少しお近づきになってみようかと
思っていた


俺「さっき面接してたやんね?」


女の子「はい、そうです。」


俺「今日は体験?」


女の子「いえ、今日からお世話になります。【かのん】です」
もちろん源氏名
本名は聞かなかった


確かこんな当たり障りのない会話だったと思う


目的地のホテルに着き
時間まで車の中で待機する


時間が来て
女の子が車に帰ってくる
どうやら客はオッサンみたいだ


俺「お疲れ様です」


女の子「お疲れ様です」


俺「どう?大丈夫?」


女の子「大丈夫です。ありがとうございます」


うつむいて返事をする彼女の姿が
バックミラー越しに見えた


多分相当参ったんやろな
これはすぐにやめるんやろな
当時の俺はそう思っていた


事務所に戻り女の子を下ろして
再び次の所へ女の子を乗せて運転する


かのんという女の事はそれほど
気に留めなかった
むしろ狙ってる嬢がいたので
そっちの方が気になっていたからだ


そして


その日もう一度
かのん嬢を乗せることになる