キャバクラ物語6

芦田からの電話


電話番号を交換したのも忘れていた


一体何の用事か?
とりあえず出てみる


芦田「お疲れ様送り終わった?」
俺「無事に終わりましたよ」
芦田「ホンマ?それは良かった。で、女の子の方はアテとかある?」


女の子のアテ?
何の事だ?
キャバ嬢でも紹介してくれるのか?


「アテっていうのは…?」


芦田「店で働いてくれる女の子。聞いてると思うけど、ノルマあるからさ」


そうだ
忘れていた
ボーイの仕事はこれだけではなかったんだ!


芦田「明日から一緒にキャッチに行こうや?」
俺「わかりました。何時からキャッチに行きます?」
芦田「俺がいつもやってるのは昼からやってるけど?」


昼から?!


今まさに
送りが終わって
午前4時前
家に帰って寝るのは早くても5時過ぎ
そして昼過ぎからキャッチだと?
それから夕方から出勤やで?
コイツラはいつ寝てるのだろう?


芦田「キャッチにも色々とあるから…変なルールとか教えたいし」


まだ初日だ
弱音は吐かずに


わかりました
では昼過ぎに!


元気よく答える俺


そして


長い1日が終わり
家路に着くのであった