キャバクラ物語2

友人から連絡があった次の日の夕方に面接
開店前の妙に明るいキャバクラは
どうも不思議な感じがしたのを覚えてる


面接官は店長
ニコニコしてたし
身なりもビシッとしてたが
どうも一般人の感じがしない


面接は進んでいき
勤務形態やら給料の話に


今のキャバクラのボーイの勤務形態は知らないが
当時勤めてたキャバクラは


基本45万円


初めに聞いたときはマジでびっくりした
キャバクラのボーイはこんなに給料がいいのか?と


詳しく話を聞くと
ノルマがあるらしく
キャストの女の子を月に2人
一人に付き10万円


要は
月に2人のキャストを引っ張ってきて
45万円丸々貰える
ノルマに達しなかったら
一人に付き10万円引かれるとの事
もちろんノルマ以上の人数も
一人に付き10万円


友人が言ってた
やり方によっては稼げるとはこういう事か
それでもキレイなお姉さんに囲まれて
最低25万円貰えるなら
美味しいなと
勤務時間も18:00〜1:00と短いし
これは楽勝と
店長から
「どう?やれそう?」
俺は即決で
「やれます!」と答えた
「じゃあ明日から来てくれる?黒か紺色のスーツなら何でもエエよ」
そう言われて
意気揚々と
「ありがとうございます!頑張ります!」
気分は上々
頭はお花畑
若かったな
あの頃は


これから待ってる
地獄の日々が待ってるとも知らずに‥